今でもタミフルで異常行動は起きてるの?

インフルエンザ治療薬として期待されていたタミフルですが、投与された小児や少年、少女が異常行動を起こしてしまったというニュースが話題となったのは、記憶されている方も少なくないでしょう。
この一連の問題はメディアでも大きく取り上げられ、厚生労働省によって使用制限がなされる結果となりました。
このタミフルですが、過去には異常行動が大きく取り上げられたものの、近年は、そういったニュースはテレビやラジオでは聞こえてこなくなっています。
異常行動を起こした患者が10代以下という若い世代に集中していた為、現在では、この年齢層の患者への投与が禁止されていることもあり、問題が起こりにくくなっていることもあるでしょう。
ここで、実際に、タミフルによる異常行動はどのような顛末になったのか、見ていくことにしましょう。
厚生労働省による10代以下への投与制限は現在も続いており、この制限措置と併せて検証実験が行われているのが現状となります。
つまり、タミフルとインフルエンザ発症時の異常行動の因果関係は解明されていません。と言うのもインフルエンザは高熱を発する病気です。
10代以下の若い世代では、この高熱など、場合によっては薬を服用せずとも、異常行動が発現するケースもみられます。
インフルエンザの症状が激化した際にも、精神異常のような行動が見られたりするわけです。
この為、これらの行動とタミフルが必ずしも関連するかについては、判断が難しいものとなっています。
実験結果も、タミフルは精神性に作用すると言う結果もあれば、逆に、異常行動を抑止するとみられる結果も出ており、関連性が確定されずに今に至っています。
2007年の転落死事故も含め、タミフルが異常行動の引き金になったかどうかは確定されていないわけです。
したがって、タミフルによるものとされる情報があったとしても、その因果関係については、明確に答えを出すことは、今のところはできません。
タミフルは現時点では、両親が監視できるなどの状況であれば、子どもでも処方が可能となっています。
危険性も安全性も明らかとは言えませんから、しっかりとした監督の元で、与えることが望ましいでしょう。

アセトアミノフェン服用後に起こる異常行動が起こることもある

タミフルによる異常行動は大々的に取り上げられた為に、危険性の高い薬品としての認知が広がりました。
しかし、一般的な風邪薬としても利用されるアセトアミノフェンは、身近な薬品ということもあってか、度々、異常行動などの問題が発生しているにもかかわらず、あまり取り上げられることはありません。
この、アセトアミノフェンについてのリスクも、ここで確認しておくことにしましょう。
アセトアミノフェンは頭痛や発熱の他、広く用いられる薬品で、医療機関でも処方されますし、市販薬としても手に入ります。
この為、何気なく子どもに投与されることも少なくはないでしょうが、厚生労働省によると、しばしば、問題が報告されています。
報告によると、幻覚を見たり、2階のベランダから飛び降りたりと言った異常行動が確認されており、副作用の疑いが持たれています。
ただし、このアセトアミノフェンを与えた後の異常行動についても、副作用といえるかどうかははっきりしていないようで、特に小児への投与が制限されたりと言った対策もとられていません。
やはり、高熱が出るような激しい風邪の症状であったり、インフルエンザ罹患中という場合には、熱せん妄など、それ自体にも異常行動が起こる危険性が高くなります。
その病気の症状による異常行動と、薬品との関連性を明確にするのは、現時点では難しいのでしょう。
この為、アセトアミノフェンについても、子どもに投与をする場合には、しっかりと監視、監督の元で与えていくことが、リスクの低減に繋がるでしょう。
小児は勿論、10代になったとしても、まだまだ免役や体の機能は大人並みとは言えませんから、インフルエンザや重症の風邪の場合には、油断せずに見守ってあげることが大切と考えられます。